2020年11月8日日曜日

よど号は終わってる

 めずらしく登山と関係ないネタ。



私の祖父は50年前のハイジャック事件「よど号」の乗客だった。私はそのときまだ2歳半くらいだったのだが、無事帰還を祝って親戚が集まったのはうっすら記憶に残っている。私の人生でもっとも古い記憶がたぶんこれ。


本来、私の年齢ではよど号事件を覚えている人はほとんどいないはずなのだが、そういう特殊事情により、私は例外的によど号事件に関心があった。



昨日、そのよど号をテーマにしたトークイベントが開かれた。


北朝鮮にいるハイジャック犯も電話出演するという。これは見てみたいと思って、ツイキャスチケットを購入した。





見終わった感想は

最悪

のひと言だった。



まず、トークイベントとしてグダグダである。登壇者が言いたいことを長々演説するだけで、議論になっていない。司会もう少し仕事しろというところだ(2部は多少マシだった)。


次に、よど号の話がほとんど出てこない。イベントの紹介文にはこうある。


"半世紀もの間、彼らは何をし、何を考えたのか。関係者、識者、そしてピョンヤンからの彼らの電話も受けて、トークイベントを展開します。"


だが実際には、トランプとバイデンがどうのとか、菅政権がどうしたとかの話が大半で、よど号事件の話が深まることはまったくなかった。ハイジャック犯本人も電話で出演したが、意味不明のことを延々がなるのみで、完全に終わっている。みんなよど号事件になんかもう関心はないのだろう。



結局のところ、

「よど号50周年を肴に、好きな政治ネタで盛り上がろう」

という、内輪のしょうもないイベントであった。



1200円返してくれ。



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