先月行ったシャモニで買ってきた本。フリークライミングの150年にわたる歴史を、人物中心、写真中心に解き明かしていくというもの。あまりにもすばらしい本です。
昨年フランスで出版され、書店ではフランス語版と英語版両方売ってました。買ってきたのはもちろん英語版。フランス語は読めないからね。もうあまりのすばらしさに値段見ないで買ってしまったのでいくらだったか覚えておりませんが、50ユーロくらい(6000円くらい)だったかな。
著者は、ダビド・シャンブルというフランス人クライマー。版元はles editions du MONT-BLANCというところで、ディレクターという肩書きでカトリーヌ・デスティベルの名前も入っています。
とにかくすばらしい本です。英語が読めなくても、眺めているだけでお腹いっぱいになれる充実写真の連発。とはいえ、文章も読みたいので、有志の方、手分けして訳しませんか。
まあ、とにかく見ていただきたい。
こんなころの話から本は始まります
エミリオ・コミチ! かっこいい
ボルダリングの教祖ジョン・ギル
やはりというか、この写真も登場。70年代ヨセミテ・ストーン・マスターズ
当然エドリンガー(エドランジェです)! やっぱりイケメンでしたね
わたくしが大好きだったカトリーヌ・デスティベル
これ、1982年のコンペだそうです
キレキレだったころのジョニー・ドウズ
ギュリッヒの話は欠かせません
リン・ヒルさんもです
幻の天才、エリー・シェビューも出てきます。マニアはたまらん
ミッドナイトライトニングvsグロヴァッツ。この写真は初めて見たかも
われらが平山ユージは原寸大くらいの顔で登場
疑惑の男フレッド・ルーラン。こういうマニアックなネタもしっかりおさえてます
破壊王ニコル
この見開きかっこいい
そしてクリス・シャーマ登場
冒険王ディーン・ポッター。このあと、アレックス・オノルドも出てきます
コンペ写真もしっかり収録
左は安間佐千、右は野口啓代。昨年の本なので最新事情までフォローされています
ラストを飾るのはやはりこの人なのでしょうか。未来人アダム・オンドラ
と思ったらさにあらず。クライミングのもうひとつの到達点、トミー・コールドウェル
ああ……おれはこういう本が作りたかったのだ――と、原点を思い起こさせてくれる一冊でした。
Amazonにも売ってました。と思ったら、これはフランス語版。英語版が欲しい方は、上の版元のサイトなどを見てみてください。
25cm×28cm×厚さ2.5cm、重さ1kg以上。この大きさに中身がつまってます。これだけの充実したクライミング本は見た記憶がありません。クライミング好きなら絶対買って後悔しないはず!
【追記】
Amazonに英語版も売ってました!
【2020.3.25追記】
2018年に改訂版が出ているようです。初版より8ページ多いみたいなので、初版出版後の最新事情が追加されているのかもしれません。