……ということらしい。
「マッキンリー」は入植してきたヨーロッパ人が付けた名前。
「デナリ」はもともとの現地名。
登山界ではどちらも使われていてややこしかったので、この際デナリに改称というのはいいことだと思う。もともとデナリだったんだしね。
仮に日本が過去、ヨーロッパの植民地にされていた期間があったとして、
富士山が「ジョン・スミス山」という名前で勝手に呼ばれていたとして、
そちらのほうが国際社会では通りがいいことになっていたとしたら、
日本人としてはそりゃあ面白くないよね。
だからデナリに戻すというのは本来あるべき姿だと思うのです。
ちなみに東京・四谷にデナリという登山用具店があります。
店主とスタッフが異常にマニアックで、ブログは必見です。
あまり本来のデナリには関係ないんですけど。
ところで、デナリのように呼び名がいくつかある山はほかにもあります。
いちばん有名なのはエベレスト。
チョモランマともいうけれど、エベレストとの関係性を聞かれることがたまにあるので、この機会に整理しておきます。
エベレスト……イギリス人がつけた名前。マッキンリーと同じです
チョモランマ……チベット側の現地名
サガルマータ……ネパール側の現地名
エベレストはネパールとチベット(中国)の国境にあるので、双方で呼び名が違ったわけです。
エベレストに次ぐ世界第二の高峰・K2は、
K2……イギリス人がつけた名前
チョゴリ……中国側の現地名
パキスタン側の呼び名は知りません。聞いたことないけどあるんでしょうか。パキスタン側だと人里遠く離れた奥地にあたるので、もともと現地名はなかったのかもしれません。
山をはさんでこっち側と向こう側で呼び名が違うという例は日本にもあって、
有名なところでは金峰山。
きんぷさん……山梨側の呼び名
きんぽうさん……長野側の呼び名
字面は同じだけど読みが違うという例です。
全国的にどちらで知られているかというと、どっちかというと「きんぷさん」かな。
ともあれ、今後、マッキンリーのことを文中に書くときは「デナリ」と書くように注意だ!
【9月2日追記】
デナリ改称で微笑むのは誰か
こういう見方もあるらしい。そんな事情は考えてもみなかった。これが事実かどうかはわからないけど、物事は多角的に見る必要があるなとあらためて思いました。
【9月2日追記】
デナリ改称で微笑むのは誰か
こういう見方もあるらしい。そんな事情は考えてもみなかった。これが事実かどうかはわからないけど、物事は多角的に見る必要があるなとあらためて思いました。